ラネクサの効果

NIKKEI NETは7月10日、CVセラのラネクサ、糖尿病患者に恩恵もたらす可能性と題する記事を掲載していた。


いわく、「米バイオ医薬品会社のCVセラピューティックス」は、「慢性狭心症治療薬「ラネクサ」(一般名:ラノラジン)がインスリン分泌を増やす作用機序を示したと発表した」とのこと。「ラネクサが糖尿病の狭心症患者の「HbA1c」値を平均で最大0.7%減少させた」ことから、「ラネクサが、心臓細胞に存在する遅発性ナトリウム電流を阻害する」ことを以て、「膵臓ベータ細胞にあるナトリウム・チャンネルが、インスリンの分泌に役割を果たしている可能性がある」との推論を裏付けたとしている。


投薬期間は不明であるが、HbA1cが「統計的に有意な差」とは言え、たったの0.7%しか下がっていないことからして、僕的にはちょっとがっくりな感じ。精査したら、インスリン分泌ではなく、実はヘモグロビンのブドウ糖結合そのものに影響を及ぼす作用だったりしたら、さらにトホホな感じだ。続報をお待ち申し上げたい。