三和化学研究所の新たな血糖測定器

日刊工業新聞は12月8日、「三和化学研、少量の血液で検査できる血糖測定器を発売」と題する記事を掲載していた。


「グルテストネオスーパー」と名付けられたこの商品、0.6マイクロリットルの血液で検査でき、測定時間が5.5秒に短縮されたとのこと。


従来のものとどれだけ違うかを確認するために、三和化学研究所のウェブサイトで、グルテストネオのスペックを閲覧。測定時間は、たしかに従来型が15秒かかるのに比して約3分の1にまで短縮されているのはいいとして、必要血液量はグルテストネオも0.6マイクロリットルで変わらない。


日刊工業新聞の記事のタイトルは、たしかにウソはついていないのだが、従来型よりも少ない血液量で測定できるかのような含みを読者に感じさせる点でどうかと思う。むしろ、測定時間が3分の1になったことを訴求すべきだろう。


ちなみに三和化学研究所のプレスリリース(PDF)のタイトルは、「初めて食後の血糖管理機能を搭載した、測定時間5.5秒の小型血糖測定器「グルテストNeoスーパーを新発売」であり、0.6マイクロリットルのことには触れていない。


気になるお値段は9,450円とのこと。


日刊工業新聞より引用:

三和化学研、少量の血液で検査できる血糖測定器を発売
 【名古屋】三和化学研究所(名古屋市東区、山本一雄社長、052・951・8130)は5日、小型血糖測定器「グルテストネオスーパー」を10日に発売すると発表した。0・6マイクロリットル(マイクロは100万分の1)と少量の血液で検査できるのが特徴。価格は9450円。医療機関などに初年度3億6000万円の販売を目指す。
 測定時間を5・5秒に短縮。血液付着部分に触らずにセンサーを廃棄できるレバーを搭載し、安全性を高めた。経過時間を3時間まで表示するタイマー付きで、糖尿病治療で重視される食事開始から2時間後の血糖値を正確なタイミングで測定できる。
(更新日 2007年12月 8日)