七人のメタボ侍

スポーツ報知は8月18日、「七人のメタボ侍」ランニング中死亡…伊勢市長発案の減量企画と題する記事を掲載していた。


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いわく、三重県伊勢市で「七人のメタボ侍 内臓脂肪を斬る!」と題した市長ら市幹部7人の減量企画に参加していた同市生活支援課の男性課長(47)が死亡していたことが17日分かったそうで、「自らのメタボリック症状を斬り捨てるはずの侍が道なかばで急死した」とのこと。メタボに返り討ちに遭ったというわけである。


市長発案のこの企画、参加者として恰幅のいい方に声をかけたという健康福祉部長は「(減量行動は)強制でなく、公務ではない。労災には当たらない」との見解を示しており、自分の健康のためとは言え、また、休み中のできごととは言え、公的な市の企画で担ぎ出された上に労災も認定されないというのではやりきれない感じがするなあ。


僕のDMも職務のストレスが直接の誘因、と主張したところで、「でもDMって生活習慣病だよね」と切り返されたら、返すことばもない。いや、ある。何でもかんでも個人の生活習慣に帰する問題として片づけるな、と僕は言いたい。その意味では、生活習慣病とは医療者のあるいは雇用者のパターナリズム丸出しの何ともひどいネーミングである。